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将棋 電王戦 人間対コンピューター③ 涙の訳 [将棋 電王戦]

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電王戦 第4局

塚田九段が、入玉引き分けで涙したシーンを
ニコニコで見た。

そのシーンをちらっと見ただけだったので
責任感から感極まっての涙だろうと思っていた。

ところが、将棋世界の今月号、7月号を購入しメージをめくっていくと
びっくりする記事が目に飛び込んできた。



月夜の駒音 「精神文化を学べ」 内館牧子著(P52-53)

内館氏といえば、横綱審議委員で厳しい目を持っておられる。
朝青龍の横綱昇進にも反対し、引退には賛成。

皆さんもご存知でしょうか?



その内館氏が、週刊新潮の記事を読まれて憤慨されたようです。
記事には
≪入玉でコンピュータと引き分け
 「塚田九段を泣かせた非礼感想戦」≫と題していろいろ書かれていたようだ。

ソフト開発者の五十代の男性の一言
「入玉の対策はしていたが、なおざりだった。名局と言われた
前の2戦と比べて、つまらない将棋になってしまった」

この一言が塚田九段の涙した理由の一つらしい。

週刊新潮の記者は
「棋士は自分の指した悪手を、つまらない手ということはあっても、(中略)
つまらない将棋だとは絶対に言いません。それは、相手に対して、
尊敬の念を持って戦っているからです」

それに対し内館氏は
その記事には、うなずく人も多いと思う。ただその開発者に対しては
「五十歳にもなって、教養がないんだなぁ、相手にするだけ無駄だわ」と思った。

手厳しい言葉。

同じくその記者が、囲碁棋士の23歳の井山裕太さんの例を出している。
6冠となった時、対戦相手に配慮して、喜びを現さないように努めていた。

「自分には喜びでも相手にとっては悲しみであることを、若き天才は
良くわかっているのだ」と同紙は書いていると。

内館さんは、井山棋士に感心し、五十代の開発者には
「中高年と呼ばれる年齢になってもなお、それさえ知らぬ人に
腹を立てたり、泣いたりするのは無駄以外の何物でもない」


何気なく見ていた、ニコニコでのワンシーンが
違ったものになった。



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